東京工業大学
地球生命研究所・理学院 地球惑星科学系
玄田研究室
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玄田研究室への配属を希望する学生の皆さんへ
どの研究室に入るかは、かなり重要です。必ず複数の研究室を訪問し、将来の指導教員と前もってよく話をし、意思疎通がちゃんとできるか、自分がやりたい研究を実現することができるか、指導教員からどのようなサポートを得られるのかを、確認しておいた方が良いです。自分は、誰とでもうまくやっていけると思っている学生もいるかもしれませんが、そもそも、地球惑星科学に興味を持っていること自体、世間から見たら変わり者です。しかも、その分野の教員となれば、変わり者中の変わり者であることは間違いありません。なので、必ず教員にコンタクトをとり、上記を確認するようにしてください。ちなみに私は、コミュニケーション能力高めですので、ご安心を。

玄田研の卒研生になるためには、東京工業大学・理学院・地球惑星科学系に所属している必要があります。

玄田研の修士の学生になるためには、2つの方法があります。「地球生命コース」への受験と、「地球惑星科学コース」への受験です。やや複雑ですが、毎年5〜6月に入試説明会を実施していますので、そちらに参加するか、玄田へメールで問い合わせてください。他大学からの入学も大歓迎です。ちなみに、「地球生命コース」は第一期生を2022年度に迎える新しいコースで、そこで学ぶ学生には給与が支払われます。その分、入試の競争も激しいですが、ぜひチャレンジしてみてください。
玄田の指導方針
特にありません。というか、良い指導方針のマニュアルがあったら、欲しいくらいです。同じ研究テーマでも、研究者によってやり方は千差万別です。そこに研究者の個性がでます。したがって、玄田の指導方針も、学生に応じて臨機応変に対応すべきだと考えます。したがって、もっとも重要なことは、定期的に玄田と会って、議論をすること、これにつきます。卒研生・修論生は、週に1回程度、博論生は隔週で1回程度、1〜2時間ほど議論をしながら研究を進めてもらいます。したがって、一人で何でもできてしまう天才的な学生は、玄田を指導教員とするメリットはありません(注:ちなみに私は、そのような天才的な学生に今まで出会ったことはありません)。

研究テーマについても、玄田から一方的に学生に与えることはしません。理由は、私が学生だったら、自分がやりたい研究をやりたいからです。したがって、ここでも、学生と話(議論)をしていきながら、その学生の興味のあるテーマを一緒に考えていきます。この作業は、学生によっては、あまり楽しくないかもしれません。しかし、一連の研究活動の中で、この過程がもっとも重要だと私は考えています。この作業で、いかに多くの研究テーマ候補を発掘し、その中で、もっとも重要かつ答えの出そうなテーマを選ぶ、これに尽きます。「腐っても鯛」「芋は洗っても芋」です。一緒に鯛を見つけましょう!

勉強と研究は、まったく違います。「勉強」は、答えのある問題に対して、いかに正確に短時間で答えに辿り着くかという、ある種、クイズのようなものです。一方、「研究」は、そもそも答えがあるかどうかわからない、もしくは、答えがあったとしても、ある限られた時間(例えば、卒研生では1年、修論生では2年、など。場合によって研究人生というのもありうる)でその答えに辿り着けるかわかりません。研究がうまく進まなかった時、どうするか?指導教員もフガフガ言っているだけで何の解決にもならない。どうするか?このまま続けるのか?別の視点から取り組むのか?研究テーマを変えるのか?研究ではこのような泥臭いプロセスを必ず経験します。勉強はできないより、できた方が良いですが、勉強ができれば、研究もできる、というのは間違いです。勉強ができる学生が、研究でつまずくのを沢山見てきました。まずは心構えが必要と思います。
地球生命研究所での研究生活について
玄田が所属する地球生命研究所(ELSI: Earth-Life Science Institute)は、国際的な研究所で、メンバーの半数が外国人です。したがって、玄田研究室に所属する学生諸君も、英語でコミュニケーションが取れることが望ましいです。もし、現段階で、英語が苦手でも、頑張って英語でコミュニケーションをとりたいと思って努力していれば問題ありません。また、ELSIでは学際的な研究、分野融合的な研究を推奨しております。玄田研究室に所属していたとしても、他の研究室の教員・学生と積極的に研究の議論をすることを学生に期待します。